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知ってて損がない眼科医が教える視力回復法14選

子供の視力低下が叫ばれてからひさしいですが、これに対して行政も医療者側も何もしていないと言ってもいいすぎではないでしょう。もし、そんな事はない、こんなに対策をしていると言っても結果が出てないのですから、やってないのと変わりません。

毎年、学校での統計が発表される度に近視が増加しているとの報道を見れば明らかです。中には近視になることは普通のことで病気でもないから問題ないよ、と言わんばかりの目医者もいます。そんな先生は皆一様に目が悪そうです。そんな中、どうすれは良いのだろうと考え続け、内容を更新しつつ、すでに5年以上『親子で学ぶ視力回復教室』を開いています。

そこで皆さんにお伝えしている視力回復法の内容をかいつまんで、まとめてみます。

視力回復に大事なのは基本的に3つあります

基本の方法は3つです。

  • 毛様体筋の緊張をほぐす
  • 目を動かすことで目の循環を促しつつ周辺視野を広げる
  • 首のコリをほぐす

この3つですが、その前に一番重要なのは目に悪いことをしないということです。それを⓪としておきましょう。ではそれぞれ説明しましょう。

1.近視を進めた悪習慣を断つ

悪習慣を断つことは、一番重要で見逃されていることです。なぜ悪くなったんだろう、という原因追求がされない事です。

子供を連れて眼科を受診すると視力検査して、さらにサイプレジンテストをして仮性近視かどうかを調べ、真性の近視なら眼鏡しか有りませんね、となり眼鏡処方箋を渡されます。

さらに中には、これからは一日中寝る時まで眼鏡をつけていなさいと言われることもあるでしょう。でも日頃の姿勢とか目の使い方を細かく聞く先生はほとんどいません。これでは近視の悪化を奨励しているようなものです。

毎日一緒に暮らしていても生活の変化や些細な仕草など気づけない親御さんをたくさんみてきました。本が好きになりよく本を読むようになっても、うちの子は良く勉強するようになり将来が楽しみだ、くらいに考えている場合が多いのです。なかなか目の方まで意識が回りません。最近ビーズで色々遊んでいるくらいにしか思ってない場合もあります。

小さなレゴやラキュー(LaQ)を好きになり目が悪くなった子供もいました。目が悪くなる危険な罠はどこにでもあると思って下さい。

2.毛様体筋の凝りをほぐす

近くを見すぎるということは目の中の毛様体筋を使いすぎたということです。眼科を受診するとミオピンとか寝る前に使用するミドリンMなどの点眼薬を出されることでしょう。ひどい時にはこのような薬は有効ですが薬に頼らず対処しましょう。

近くを見過ぎたから毛様体筋が硬直するわけですから一番は遠くを見ることです。これは道具も何もいりません。皆さん、筋トレをすると思いますがパソコンなどを休憩も無く3時間も見続けるというのは例えばスクワットを3時間もしているのと変わりません。

20リットル入りの灯油を玄関から奥の部屋まで持っていくぐらいなら大したことはありませんが、1時間も持ち続けていたらどうなるでしょうか、手は固まってしまって開いたり閉じたりもすぐにはできません。しかし目の場合はおかまい無しです。ですから最低でも1時間に一度は作業を中止して遠方を見るようにしなければいけません。

3.風景スケッチ

窓から見える景色を毎日スケッチします。遠くを見る習慣をつけながら、スケッチをすることで細部を遠くをみて確認するためより遠くをしっかり見ることになります。

海辺の住民、特に漁師さんは目がいい人が多いのです。街中ではコンタクトレンズの使用もあり裸眼かどうか分かりにくいですが、都会から離れた漁村ではコンタクトレンズの入手もてまがかかるので近視の人は眼鏡が多いです。そしてその眼鏡の人も少人数です。なぜかと言うと毎日、遠方を見る習慣が多いからです。

仲間の漁船の位置を確認したり、明日の天気を空を見ながら予想したり、常に遠方を見ています。日頃からの目の使い方がいかに重要か良く分かります。

4.プラスレンズ法

遠くを見るだけで追いつかないという人は効果的な毛様体筋ほぐしがあります。これは眼科でも利用している雲霧法を利用したものです。雲霧とはボヤーっと見えることから付けられた名前ですがどうするかというと、まず百円均一の店に行って中等度の老眼鏡を手に入れます。

度数は+2.0から+2.5くらいで良いでしょう。初めてかけるとあまりにボヤーっとして気持ち悪いという方もいますので少しずつ慣れさせます。初めからどうってない方は5分程から始めてください。それを毎日10分続けます。近くを見ずにできるだけ遠くをみます。これだけで軽度な近視の人は眼鏡が入らなくなります。

5.ピンホール眼鏡法

その他にピンホール眼鏡も多くの人から良くなったという声をたくさん聞きます。ピンホール効果というのがありますが針穴からのぞくと景色がはっきり見えることを利用した方法です。要は絞りを目一杯絞り写真を撮ると誰でもピンボケの写真にはならずにうまく撮れますが遠くの景色も近くもピントが合っているので写真としては味がありません。

しかしながらこの原理を利用したピンホール眼鏡は目を凝らすことがなくなることで目が楽になり調節能力が回復します。ほんべ眼科のオススメは六角形の頂点と中心に穴が空いているタイプです。

6.LEDランプ注視法

これは神絵○○氏の考案した方法で多くの人に支持されている。LEDランプとはテレビなどの家電器具のパイロットランプでスイッチのオンオフ等で緑とか赤に光っている小さなランプである。部屋を暗くしてこのランプを見ていると次第に視力回復に結びつく。どうして視力が回復するのかというと真っ暗闇では距離感がつかめず調節能力が十分に働けなるからであるとかんがえている。

7.目を動かすことで目の循環を促しつつ周辺視野を広げる

目という器官は非常に血液循環の少ない部位です。冷え症で低体温の人に循環不全が原因であると思われる正常眼圧緑内障が多いのもうなずけます。パソコン作業など一点集中では眼球の動きも少なく、どうしても血流が悪くなります。また、血液ドロドロもいけませんから、日々の食事にも注意が必要です。

目に血流を増やすには目の周囲の筋肉を動かすことによって全体の血流が増え、同時に眼内の血流も増加します。また、目を動かすということは周囲を良く見るということでもあります。それにより、周辺網膜が刺激され多くの情報を脳に送ることになります。実際に視野も広がります。具体的にはどうしたら良いのか説明します。

8.チベットホイール

米国のオプトメトリストであるジェイコブ・リバーマン氏は視力回復法だけでなく色彩療法や健康に関しても造詣が深い。彼の『近視は治る』(日本教文社)にこのチベットホイールの図形が載っています。当初、こんな図形がそれ程の効果があるとは思わなかったが実際、子供の近視はもちろん大人でも老眼が良くなったなどの報告が多く寄せられました。

このチベットホイールの輪郭を追うということはどういうことかというと、目をあちこちに動かしているということで、結果的には目の運動とともに周辺視野を刺激しています。同じような図形、例えば雪の結晶ややや複雑な紋章などでも応用できますので、いろいろ探してやって見ると良いです。

9.数字カード追視法

理屈は同じです。1番から12番までの(15番でも20番まででもいいが)番号札を作り、それをランダムにならべ1番から順番に探していくというゲーム感覚の視力回復法です。A4以上の紙に番号をランダムに書いても追視しても効果は同様です。数字カードの場合、部屋のあちこちに貼って追視しても良いでしょう。あらかじめ視力表で見えかたを調べておいてから追視後の効果を確認しましょう。

10.街中でもできる回復法

いつもの電車のホームの時計などを指標にすると良いです。あれっ、今日はみにくいなと思ったら反対側のホームを向き左右の看板などをキョロキョロ見てみます。左右だけでなく、上下にも目を動かしてください。数分やっているといつもの時計の文字盤がはっきりしてきます。例えば自動車免許証の更新時に視力を測る列があれば、並んでいる間に目を上下左右と動かします。視力低下で不安な時はこれで安心です。

11.遊びの中で視力回復をすることもできます

小型のゲーム機は目を悪くする筆頭ですが街のゲームセンターには目に良いゲーム機もあります。その一つはモグラ叩きです。モグラはどこから出てくるか分かりませんから上下左右くまなく注意を向けてなければなりません。これが効果的です。エアーホッケーも早いパックの動きを追わなければいけませんが目の運動には最適です。

視野を広げたり、モノを追うという内容のものは目に良いですので是非やってください。小型のゲーム機の場合は40インチ以上の液晶テレビにケーブルをつないで遊ぶ方がめを悪くしません。

12.音読は目に悪いです

以上のことから小さな文字に集中するという目の使い方は目に悪いと考えられます。この目の使い方の典型的なのは音読です。音読は教育効果は高いかもしれませんが音読をした後は上記のトレーニングをして目の外眼筋をほぐすようにしなければいけません。

音読だけでなく文字を一つずつ追って行く黙読も同様です。逆に速読法というのがあります。ページごと目の網膜に焼き付けるという凄技ですが視野を広く使うという練習をしているうちに目が良くなったという報告が多くあります。

13.首と目のストレッチ

首の硬さが目に影響する。現代医学の眼科では誰も言わないことです。医学と言われるものが発祥した頃、まだ目に特化する専門性はなかったですが時代と共に内科、外科が別れ、その後に眼科が独立しました。日本でも室町時代から独立した眼科が認められるほどです。

目の病気の専門性が高くなり戦国時代から江戸にかけても手術の記録も見られます。逆に目に特化することにより全身との関連が疎かになってきたのかもしれません。

実際、パソコン業務により頭痛や吐き気がしてきたというサラリーマンは後を絶ちません。目の酷使で肩こりを起こし、さらに凝りは後頭部から前頭に繋がり、目頭から目の奥まで痛みが続きます。しかし眼科では目の酷使をやめたり、休息をどのように取るなどを指導することはなく、疲れ目の点眼薬を処方するだけです。ほんべ眼科ではこんな人にアイネック体操を勧めています。

14.アイネック体操のやり方

非常に簡単です。まず左右どちらからでも構いませんが目を動かしながら首を動かした方向へ首も回します。この時、息は吐くようにします。

限界まで目と首を回したら、今度は息を吸いながら正面に戻し、続いて反対方向に回します。再び正面に戻したら、今度は首を前後に動かしますが目も同様にいっぱいに動かします。呼吸は下を向く時に吐いて、戻す時に吸い、そのまま顔を上げ上方を見上げ、元に戻します。余裕があれば斜めの方向にもやって見ましょう。

まとめ

  • トレーニングをする前になぜ目が悪くなったのかを確認して、悪くなった習慣を改善しなければいけません。
  • トレーニングは大きく3つ、①毛様体筋を緩める②目を動かすことで目の循環を促しつつ周辺視野を広げる③ 首と目のストレッチであり、これらを毎日上手く日常生活の中へ取り入れる。
  • トレーニングの前後で視力表で視力を確認した方が良いでしょう。

視力回復には効果がある方法がまとめたようにたくさんあります。ご自身にあった方法で視力回復につなげてください。

2 Comments

エル

始めました、軸性近視について教えてください。ネットではほとんどの近視の人は軸性近視と書いてあるところもあれば、強度近視の人が軸性近視との情報もあります。自分が強度近視ぎりぎりの-5Dで、軸性なのか、屈折性なのか知りたいのです。
よろしくお願いします

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本部 千博

ご質問にお答え致します。

眼球の構造はカメラと同じで網膜というフィルムに焦点を当てるレンズが角膜と水晶体にあたります。近視も遠視も乱視もない状態を正視(せいし)と言います。正視の成人の場合、おおよそですが、角膜は40~46ジオプター(d)、水晶体は20ジオプター前後、角膜の頂点から網膜の長さを眼軸長といい、23.5mm前後あります。成長の途中に近くを見すぎるなど、近視になるような目の使い方をすると脳は近視にするべく眼内の水分(房水)を増やし、眼球を引き延ばし、かつ角膜を突出するように持っていきます。

したがって眼軸長が長くなるのを軸性近視、角膜が突出するのを屈折(性)近視と言います。

オルソケラトロジーの処方をしていると分かるのですが強度近視が必ずしも角膜が突出するとは限りません。当然、角膜が40ジオプター位のもの(角膜が平坦)は眼軸が長くなっています。逆に46ジオプター(角膜が突出)になっているものは眼軸はその分短いでしょう。一般的に3ジオプターで眼軸が1mm長くなると言われていますので、角膜曲率が40ジオプターと46ジオプターでは眼軸が2mmの違いがあります。

眼科では眼軸が伸びたものは治らないという事になっています。それで多くの人は軸性近視かどうかと気にします。実は近視の進行は眼軸と角膜のカーブ(曲率)の双方が絡み合っていると言っていいでしょう。

エルさんのようにマイナス5ジオプターの近視の人では眼軸は多少伸びていると思います。

さて伸びた眼軸が縮むのか、というのが質問者の関心ではないかと思います。近視の進行に房水の増加が関与するのでは、と述べましたが、高度な手術技量のある眼科医の深作秀春先生も眼圧の高い近視患者に抗眼圧点眼を処方すると著書に書いておられます。自分も数年ぶりに診た患者が近視がずいぶん良くなっていたのですが過去も現在も眼圧が正常最低の10mmHgぐらいだったのを覚えています。

つまり日頃、目を酷使する生活をして眼圧が高めの状態を保っていては眼球が縮まらないと思われます。
近視の改善の要素の一つとして眼圧を低く保つのも重要だと思われます。

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