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眼鏡は目にいいのか眼科医が解説

目が見にくいって、どういうこと?

裸眼でよく見える、例えば1.5とか1.2の視力が見える場合を眼科では正視(せいし)と言います。それよりも近くが見やすくなって、つまり遠くは見にくいそんな状態を近視と言い、眼鏡が無いと1メートル先の人の顔も見えなくなっている状態は強度近視と言われます。

逆に遠くが見えすぎるというか、ブラスレンズを目の前にかざすと見やすくなるのは遠視と言われます。

眼鏡をどんなに調節しようが視力が改善しないのは角膜から目の奥、さらに脳までの間のどこかに障害があるということです。一般に眼鏡を掛けて視力が出れば屈折障害と言われますが、緑内障では視野障害のパターンにより重症でも視力が良い事があるので40歳を超えたら眼科で診察するのが良いでしょう。

屈折障害を解消する近道は眼鏡、コンタクト

近視で遠くが見えにくくなり、交通標識さえも見えないのでは運転に困るので普通免許証の申請には十分な視力が必須です。

どれほどの視力が必要かというと、両眼で0.7です。0.7くらい見えていると多くの人はそれほど生活に困ることはありません。

多くの人は遠方視において0.5くらいになると、ちょっと見にくいかなと思い、目を細めたりします。近視が進み0.1より低下すると生活に支障をきたしてしまいます。ここまでくると眼鏡やコンタクトが効力を発揮するのです。

眼鏡を外すと人の顔も見えないし、お風呂の鏡も役に立たないですよね。旅館の大浴場で近眼の人がほかの団体の人に声をかけたりする場面に遭遇したとき滑稽でした。

ちなみに筆者は63歳になるが眼鏡のお世話になっていません。眼科医ということもありますが遠方視も両目で1.0あり近くも老眼鏡を必要としません。

自動車免許証の書き換えでもギリギリのことはあったが眼鏡を掛けるように言われたことは一度もありません。

時に文字の大きさが1ミリもない活字を読む時はさすがに困ることもあるが日常生活にはそれほどの小さい文字は滅多にありません。実は左目の方がやや近視寄りで遠くを見る時は右目が、近くを見る時は左目が主に働いている。

人間国宝の棟方志功さんくらいの強度近視になると大変で、高齢になった時はほとんど見えないようになったと記録されています。ネットで彼の作品の制作風景の画像を見るとよく分かります。瓶底眼鏡を掛けさらに顔をこれでもかと近づけて作品制作に打ち込んでいるのです。

眼鏡を掛けたばっかりに近視が進んだ

ほんべ眼科では月に1、2度「親子で学ぶ視力回復教室」を開催しています。そこに参加する親御さんも強度近視で眼鏡を掛けている方が多くいます。

皆、同様に言うのは、「子供の頃眼鏡を掛けてからどんどん視力が落ちて強度近視になったからです。子供には同じ目に遭って欲しくない」と言う、切実な声です。まさに経験者は語るとは、この事ではないでしょうか。

目の使い方が悪ければ近視が進みます。当然の事です。

しかし眼科医のほうは眼鏡をかけても目の使い方が同じならさらに目が悪くなるという説明もなく眼鏡を処方するのはどういうことでしょうか?

眼科医に限らず医者は近視が多いですが、自分の経験をどう思っているのだろうか。

実は眼科学会の中ではなぜ近視になるかの理由がはっきりしていません、多数の理屈がありこれだと決めつけられないので有耶無耶(うやむや)になっている、というのが本当のところかもしれません。

そこで成長期だから眼球も大きくなるとか世界の中ではあまり聞いたこともない理論を振りかざしてみたりしているのではないでしょうか。

近視は治るのか

ほんべ眼科の患者さんの中に長年、眼鏡を掛け続けていたが、裸眼での生活をしてみようと意を決した人が増えてきました。

そうしたら意外や意外、裸眼視力が上がる人が続出しているのです。

今まで目が悪いから眼鏡を掛けなければいけないと暗に自分に言い聞かせてきたのだと思います。

一つには自動車免許の視力規定があります。両眼で0.7あればいいのですが、多くは1.5も見える眼鏡を掛けています。そんなに強くなくてもと指摘しても脳が慣れているのか、弱い眼鏡では掛けた気にならないと言う人もいます。

特に自動車を運転する人は事故を起こしたらいけないと、強い眼鏡をかける人が多いです。

実際、視力は昼と夜とでは違います。夜は身体も疲れ、くらいということもあり、視力は低下します。したがって患者さんには弱めの眼鏡と強めの眼鏡を使い分ける事を提案しています。

必要な時に適正な度数の眼鏡を掛けるのが良いのですが、休みの日などには眼鏡を掛けない、あるいは目がもう少しよかった頃の弱い眼鏡を掛けるなど目の負荷を緩めるなどにチャレンジしてみてはどうでしょうか。

意外に部屋の中なら問題なく生活できたりするのではないでしょうか。

子供の遠視の眼鏡

3歳児検診で両眼の遠視が見つかり、眼科ですぐさま遠視の眼鏡が処方される場合がちらほら見られます。

これは本当に正しい治療なのかと疑います。なぜなら赤ちゃんは眼球も小さく、生まれつき遠視なのです。

成長するにつれ、眼球も大きくなり3歳から5歳にかけて解像度も増して1.0から1.5の視力の視力になります。子供の発育はばらつきがあり、3歳でも全員が1.0の目になる訳ではありません。

特に未熟児で生まれたお子さんは眼球の成長も遅い傾向があります。遅い子は5歳まで待たなければなりません。あまり早く眼鏡を掛けると大人になるまで遠視の状態が続いてかえって不幸かも知れません。

基本的に生まれた時は眼球も小さく光学的にも遠視ですが、それでも小学校に上がる前から近視の子もいます。

必ず原因があります。多くは親も知らないところで近くを見ています。

それに気づかないと近視の進行を止めるのは難しいかもしれません。往々にして夜間も部屋を明るくしている場合があります。明るいので近くの壁の絵をジッと見ていたりすることが原因だったりします。

老眼鏡の使い勝手

年をとるとさらに老眼という問題が出現する。

老眼鏡を使っていなかった人が老眼鏡を掛け街を歩いていたら地下道の階段で怖い目を体験する事になった例を多く聞きます。危ないので、せっかく作った眼鏡を使ってない人も外来にたくさん来院します。

ある時、目が疲れて困るという50歳前後の男性が、来院しました。患者に生活の変化を尋ねたら、そういえば会社でタブレット端末を使用していたがPC用モニターにしてから調子が悪くなったという。

そこまで聞いてすぐに原因がわかりました。

タブレット端末の時は老眼鏡のガラスの下方、つまり近見用の部分で見ていたのだが、モニターが変わり、老眼鏡のガラスの上方、つまり遠方を見る部分で一生懸命に目を凝らして見ていました。眼鏡の構造と使い方を説明して一件落着となりました。

調節力検査機器 AA2

3月(H30年)頃にNHKテレビの健康バライティー番組で、ある眼科機器で最適な眼鏡ができるという内容を放映していました。

眼鏡を作るには患者の生活環境や作業眼鏡をよく把握して時間を十分かけて作るのに越したことはありません。実際にはそうもいかない様で、売る方も時間を短縮し、中には十分に訓練されていないものが、これでいいですねという事になり後でトラブルにもなることもあります。

テレビで放映した内容は器械で調べればどの距離で目に負荷が多くかかっているかがわかるので最適な眼鏡ができるというものです。

当院にもこの器械があるのでテレビを見たといって来院される患者が未だにいます。

60歳くらいになると過緊張は少なくなり調節力のみが低下して単に老眼の調整すれば済むことが多くなります。

オフィスで働く20代から40代くらいまではこの器械が一番効力を発揮すると思っていいでしょう。目で見る距離による緊張度が一目瞭然なので目の使い方や適切な眼鏡を選択するにはもってこいの装置であると言えるでしょう。

まとめ

眼鏡は医療用具というジャンルであるが近視を治すものでもなく、言ってみれば松葉杖と同じで必要時に使用をするというのが本来の使用法です。

早期の近視に終日使用を進めるのはおかしいのであるが実際にそのように指導する眼科医が多いのも事実です。

3歳児検診では3割の子供は眼球が十分に発育してないので遠視で矯正視力も十分でない子がいても問題はない。あわてて遠視の眼鏡を掛けさせると、そのまま遠視が残る場合があります。

老眼鏡は眼鏡のレンズの構造(上方が遠くを下方が近くを見る)をよく知る事が重要であり、それが理解されてない人が意外に多くいます。

眼精疲労を起こしている患者には調節検査計測機器AA2(ニデック社製)での検査が効果的で、眼鏡の調整、生活改善の指導、投薬が適切に行われます。

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