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目のツボ、経絡の関係について眼科医が教えます。

あなたは経絡(ケイラク)という言葉を聞いたことがありますか?

目と経絡の秘密

東洋医学では身体の特定の経路にそって「経絡(ケイラク)」と呼ばれるエネルギーラインを古代より認識しています。

西洋医学では顕微鏡でも認識されるものでもないので当然認めてはいません。

しかし、日本の国家資格である鍼灸師はこの経絡上の「ツボ」に鍼を打ったり、灸をすえたりして多くの患者さんを癒しているのも事実です。

癒すという「癒」という漢字の元の字は「兪」であり、その意味は身体の背中のツボに刃物を刺し血液を瀉すると患者は体調不良が良くなり、いやされる(癒される)のです。

こんな内容が白川静氏の「字統」に書いてあるのを見て大そう感心したものです。

背中に兪穴という一連のツボがあるが甲骨時代より原初の鍼治療が行われていたという証拠が漢字に秘められていたことが分かります。

目にも多くの経絡が集結しています

外来診療をしていて、この鍼治療を知っているお陰で多くの腫れや痛みを癒す事が出来たことは医師冥利に尽きると言っても言い過ぎではないでありません。

例えば目を酷使していると肩こりを起こし、それが高じると頭痛が、そして目の奥まで痛くなり、さらには嘔吐までする羽目になるのは膀胱経の過剰エネルギーの流れによります。

さらには上瞼(まぶた)の鼻よりにデキモノができ、「ものもらい」と呼ばれ眼科を受診する羽目になるのです。現代医学では膿のたまる病気はばい菌が侵入した結果と教育されるが、ものもらいのばい菌はほとんど皮膚及び粘膜の常在菌です。

体調が悪い時に夜更かしや目の酷使などにより免疫力が低下し常在菌が局所的に繁殖した結果です。未だに医学部では汚い手で触るとものもらいができると教えています。

目の痛みに効くツボ

目の痛みには足の親指の爪の付け根(外側部分)を刺激すると嘘のように痛みが軽減されます。

このツボは肝経の末端で目から見ると身体の最も遠くにあり、患者さんは大抵、こんなところを刺激して目の痛みが消えるなんてとびっくりします。

西洋医学的に考えて見ると角膜に傷があったり、あるいは光彩炎で光を見ても痛みを感じたりするものは鎮痛剤などでなければ治らないと考えかもしれません。

足の親指のツボで痛みが治まるとはどういうことであるのかと考えると、痛みというのは痛覚の感受性の閾値を上げれば速やかに痛みが軽減するのか、あるいは肝経のエネルギーが過剰な状態であるからこそ痛みも強くなり鍼刺激で抑制されるのかと考えられます。

目の周りの帯状疱疹には副交感神経抑制の治療

眼科には目の周りの痛みや発疹の患者さんも受診します。中に帯状疱疹のこともあります。帯状疱疹は治療に手こずったりすると後遺症としてひどい神経痛が残ることがあるので速やかに処置して治すことが重要ですが、そんな時にも鍼治療の出番です。

どうするかというと、手足の薬指の小指側の爪の付け根部分を刺激します。この場合、刺激には刺絡と言って鍼で刺したところから少量を出血させます。

発症から2週くらい経っても回復しないようなものでも効果が認められましたから駄目元と思ってもやって見ると良いでしょう。実はこの方法は目の周囲だけでなく、身体のどの部分の帯状疱疹でも効果があります。

急性の眼瞼浮腫にも著効

アレルギー反応の強く出るときは副交感神経の過剰反応の時であるというのは内科の先生でも認識していないかもしれません。例えばスポーツに夢中になっていたりしている時はどうもないのに、一服ついていると急にムズムズしてくることがあります。

お家でくつろぐ時、お風呂のあと、寝ようかなとしている時に無性に痒くなります。これは副交感神経が過剰反応しているのです。この時も帯状疱疹の治療と同じツボを使い、副交感神経の興奮を抑えると痒みが治ります。また同時に親指の目のツボほ同時に刺激すると良いです。

実例
OLで目の周囲が腫れて外出もできないくらいになる患者さんがいました。よく話を聞くと決まって金曜日の夜になることがわかりましたので、前記の鍼治療をしましたらすっかり良くなりました。

下瞼(したまぶた)のものもらいは胃経の治療

ものもらいは上瞼にだけできるとは限りません。下瞼にできる場合もあります。下瞼は胃経という経絡の末端が来ています。

下瞼が腫れる場合は食べ過ぎなど胃に負担がある場合が疑われます。

また、上瞼でも鼻よりではなく、耳寄りの場合には胆経のエネルギー過剰が疑われます。膀胱経よりもやや体調が悪いかもしれません。

この様に目は多くの経絡の終点にもなっています。つまり目に何か症状が出れば体調が悪くエネルギーが偏っていると認識していつもより早めに睡眠をとったり、休日は身体を癒すため無理をしない事が賢明です。

目は肝臓を癒すと良く見えるようになります

足の親指のツボが肝経の末端であるという話をしましたが、このエネルギーラインは女性では足を上り鼠蹊(そけい)部から子宮に入り、さらに上り肝臓に入り、さらに乳房、甲状腺から目につながっています。

したがって敏感な女性は生理前後で目の見え方が違ったりします。よくわかるのは出産前後です。

特に産後は細かい文字の書物などはピントが合いにくくなる様です。高齢の産科の先生は産後に書物を見ない様に指導していましたが最近はそんな事はないようです。

しかしこういう時に目を使いすぎると産後の日経ちが良くないのも経験的に認識されています。疲れ果てた子宮を休めるために同じ経絡上の目を酷使しないのは道理かもしれません。

出産とは関係ありませんが、断食して肝臓の負担を最小限にすると多くの人が目がすっきりとして視力が上がったと認識します。逆に暴飲暴食で視力が低下するのも当然かもしれません。

まとめ

目には身体のエネルギーラインが集まっています。適切な鍼治療は目の治療に有効です。足の親指の下にはツボがあるので是非試してみてください。経絡理論からも肝臓をいたわる事は目にも重要です。

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