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視力回復につながる眼の筋トレをしよう 【毛様体筋編】

近くを見続けていると遠くを見た時にピントが合いにくいという事があります。この症状は大人だけでなく中高生にも起こります。小学生でも近くのものを長時間見ていれば起きても不思議でもありません。若ければ若いほど回復力が強いので小学生には起きにくいかもしれませんが調節機能測定器AA2で調べてみると時々見られます。

眼の筋肉(毛様体筋)の使いすぎで筋肉が凝ってしまうという状態です。こんな時は毛様体筋の筋トレをするといいのです。

一点集中の眼の使い方に注意

日本に活字の印刷法が伝わったのは古いのですが日本の草書体には活字が合わず明治になるまで庶民の見る印刷物もかわら版に見られるように基本的に版画(木版)でありました。現代の一部の文庫本の細かい文字は活版印刷の登場までは目にすることはなかったでしょう。江戸時代は文字は毛筆であるので細かい文字といっても眼を凝らさないと見えないようなことはなかったのです。

江戸時代でも文献に近視であろうと思われる記載があるようですが、お城の勘定方など帳面をつけるような仕事で近視になる事はあったと思われます。

また眼鏡も南蛮渡来品で一般庶民が手にすることはなかったと思われます。

活版印刷が近視を増加させた?

文明開化の一つに活版印刷が挙げられるでしょう。記録には明治3年に本木昌造氏が活版印刷を始めたとされています。初期の活字はまだ大きかったのですが時代を経るにしたがい活字作りの技術が向上し、ますます細かい文字を印刷できるようになりました。これが近視が増える原因になったと容易に想像できます。

近見視力表というものがあります。30センチ用、40センチ用がありますが、どちらも1.0の指標は小さすぎて通常の機械でコピーすると潰れてうまくコピーできません。40センチ用の1.0の指標の大きさはランドルト環の直径が0.6ミリしかないので当然かもしれません。印刷技術はそんな小さな指標も印刷できるまで進化しました。

細かいものを見る時の癖

より小さなものを見る時は眼を近づけるのを知っているでしょうか。ものを見る距離が近いほど眼を凝視するので長く続けると毛様体筋の緊張が続き硬直してしまいます。さらに暗いところでは見にくくなるのでより眼を凝らすことになります。お母さんが家事で忙しい時、子供が静かにしていると思ったら、無頓着に暗いところで細かい文字の本を読んでかもしれません。それが続くと次第に近視が進みます。

近視になっている子供は生活パターンが急に変わるわけでもないので毛様体筋の緊張は普通の状態には戻ってはいないのです。

眼科での検査

調節筋麻痺剤という点眼剤があります。ミドリン、サイプレジン、アトロピンなどです。多くの眼科ではサイプレジンを点眼して屈折度が改善すると仮性近視で変わらなかったら真正近視であると判断されています。真正近視なら改善は無理なのでもう治療は意味がないという事になっていますが、経験的にいってそのような事はなく適切なトレーニングで回復する例を多く見てきました。

長年、ナイトコンタクト(オルソケラトロジー)を処方していてわかった事であるが、1週間後に裸眼が1.5に改善するも、近くが見にくいという事例が多くあります。角膜を平坦にして遠くが見えるようにしても調節力が戻ってないので老眼のような症状を訴えるのであるが、さらに1週間経過すると調節力が戻り近くを見る時に問題を訴えなくなります。

つまり調節力が戻って来るのです。調節力の改善は視力改善の第一歩 ナイトコンタクトの経験より調節力の改善は点眼剤を使用した検査ぐらいではわからないと思った方が良いと思います。眼科でよく使用されている視力回復トレーニング用のワックと呼ばれる治療器を根拠よく続けていると、1ヶ月目の改善は微々たるものだが2ヶ月目に入ると急に改善する例が多くあります。

この間に眼の酷使があったりすれば視力低下もありますが、眼を悪くするようなことをなくし、トレーニングに徹すれば改善が見込めます。したがってもうダメという事はありません。

ワックによるトレーニング

ワックの構造は単純です。のぞき穴から覗き込むと穴の中に立体に見える画像があり、それが前後に動き、両目で追視するだけですが、経験的に10分くらいは使用しないと結果が出ないようです。実際に多くの子供が他院にワックで通っているのに結果が出ないという声を聞きますが、よく聞くと5分しか使ってないようです。

眼科の先生が本当に治そうとしているのかどうかの姿勢が見て取れます。

プラスレンズ法

ワックは眼科医院に通わないとできませんがトレーニングというものはできれば毎日やりたいです。習い事は最低1週間に2度以上の原則があります。1週間に1度ですとせっかく身体に覚えたこと(獲得度)が0に近くなるからです。ですからワックの代わりに家庭でするにはプラスレンズ法を勧めています。100円均一で売っている老眼鏡で十分です。度数は+2.5くらいが良いでしょう。

眼鏡をかけて気持ち悪くなる人は1、2分から初めて次第に時間をのばしていきますか。これだけで視力回復した子供はたくさんいます。

日頃の目の使い方

同じように勉強していても目の悪くなる子と悪くならない子がいます。そこには重要な見落としがあるのですが親御さんもあまり気づいてない事があります。それは目と本の距離です。

例えば20センチと40センチでは距離が倍違いますが20センチでは目にかなりの負荷がかかっています。これが毎日の習慣になればせっかくのトレーニングも無駄になります。実は姿勢を良くするには座り方が問題である事に気づいていません。骨盤の坐骨を椅子にたてる感じの座り方を早く習得すれば自然に背筋が伸び本と目の距離を保てるようになるでしょう。

当然、椅子の高さ、机の高さにも気をつけてください。

窓から見える景色をスケッチする

日頃から遠くを見る癖をつける事も重要です。マーケットに子供と行くときは遠くに見える看板などを意識的に見るようにします。

よく車の後部座席で本やゲームをしている子がいますが、外の景色を見るように促します。家にいる場合は窓から見える景色をスケッチするのが良いでしょう。画用紙上ではっきりしないところは景色を見なおすので遠方、近方を交互に見る事になり自然にトレーニングしている事になります。

まとめ

眼内筋の毛様体筋の使いすぎ(近くの見過ぎ)が仮性近視や調節力の低下をきたし、さらに近視の原因になります。目と本の距離は姿勢の良い悪いに負うところが大きいので日頃から良い姿勢を保つことが必要です。毛様体筋の緊張をほぐすには眼科にあるワックが効果的であるが使用時間は10分くらいしないと効果的ではありません。ワックの代わりに家ではプラスレンズ法が有効です。日頃から遠くを意識して見る生活が必要です。

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